夏野の驚異の部屋

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隕石の判断に磁石はNG!? 隕石の種類と判別方法【見つけた時の正しい対処方】※10月21日追記更新

どうもみなさんこんにちは。

肩慣らしにニュース系を記事から書いていきますよ~

篠虫です。

 

 

今回は先日の隕石落下騒動から「隕石」について話していきましょう。

 

 

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大気圏突入した隕石(イメージ図)

(引用元:Meteorite - Ollrich Yachts)

 

 

 

 

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隕石の種類

 

 

隕石とは、宇宙空間に存在し地球に飛来してきた物を指します。

 

地球にやってくる隕石のほとんどは火星と木星の間にある小惑星帯から、軌道が逸れて地球の引力に引き寄せられて飛来します。

また小惑星同士の衝突によっても発生します。

 

 

その種類は主に3種類。

隕石・石質隕石・隕石

です。

 

地球に落ちてくる割合は、

隕石カタログ(Catalogue of Meteorites 2000年版)には22,507個(南極隕石17,808個を含む)が掲載されている。このうち21,514個(95.6%)が石質隕石、865個(3.8%)が鉄隕石、116個(0.5%)が石鉄隕石である。

隕石 - Wikipedia

 

とのことなので、ほとんどが石質隕石だと言うことがわかります。

 

 

 

石質隕石

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ロシア・チェリャビンスク産の石質隕石

主要鉱物は、かんらん石、輝石で、

名前に”石質”とありますが、その他の主要鉱物に鉄ーニッケル合金が含まれるため、金属探知機でも検出できるようです。

 

 

 

隕石として有名なのは、「隕鉄」とも呼ばれる

鉄隕石

ですね。

 

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チンガー隕石(トゥーバ共和国を流れるチンガー川で発見された鉄隕石)

 

 

”鉄”とつくだけあって、性質だけでなく見た目も金属っぽさがよくでています。

鉄‐ニッケル合金からなる隕石で、ニッケルの含有率でヘキサヘドライトオクタヘドライトアタキサイトの3つに分けられます

 

古代から貴重な鉄として重宝され、様々な鉄器に加工されてきました。

 

 

もちろん磁石にもくっつきます。 

 

 

 

 

 

そして一番珍しいのが

石鉄隕石

です。

 

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石鉄隕石(パラサイト)

ほとんど同じ分量の鉄‐ニッケル合金とケイ酸塩鉱物で形成される隕石を指します。

 

分類はパラサイト(上画像)とメソシデライトの2つです。

とりわけ美しいのがパラサイトで、これは粗い粒状のかんらん石が散らばった隙間を埋めるように鉄ーニッケル合金が網目状に入っているものです。

 

光に透かすとかんらん石が半透明の琥珀色に輝き、合金部分は金属光沢を放つため宝石としても珍重されています。

 

先に挙げた統計からもわかるように、石鉄隕石は発見済の隕石中わずか0.5%という少なさのため隕石の中では特に貴重な存在だと言えるでしょう。

 

 

 

 

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もしも隕石っぽい石を見つけたら

 

 

先日、愛知県の小牧市の民家に隕石が落下・車庫の屋根を突き破り地面に落ちたというニュースがありましたよね。

 

www.asahi.com

 

 

国立科学博物館のプレスリリース

 

 

幸いけが人はなく、この隕石は国内52例目の隕石「小牧隕石と名付けられ登録されました。

 

 

このとき隕石であることを伝える中で、その確認方法について一部ネット上で意見が出ました。

 

 

曰く、隕石の判別に磁石を使ってはいけない

というものです。

 

 

なぜかというと、宇宙からやってきた隕石には残留磁化が存在します。

磁場がかかっていない状態で、磁性体がもつ磁化のこと。磁場をかけて磁化を発生させたのち、磁場をゼロにしても磁化がゼロにならずに残ることを「残留磁化をもつ」という。


kotobank.jp

 

地球上の鉱物もこうした残留磁化をもち、それらを調べることにより過去の地球の磁場について知ることができます

 

同じく隕石の残留磁化を調べれば、遙か昔の天体や小惑星の磁場について知ることができるかもしれないのです。

 

なので隕石に磁石や金属製の物質を近づけてしまうと、その磁化が変質してしまう恐れがあるため、可能な限りそれらを近づけてはいけないのです。

 

日本地球化学会のHP・Q&Aでも同様の回答が掲載されています。

 

また、隕石は、地球に石のように見えても鉄分が多いので、ハンドマグネットのようなものでもくっつきます。地球の石ではこのようなことはありません。ただ、隕石の磁性のことを研究している人もいるので、そのチェックはしない方が良いでしょう

日本地球化学会

(「地球の石ではこのようなことはない」と書いてありますが、天然の磁鉄鉱などの鉱物は磁石に反応します。ただし弱い磁性ではある。)

 

 

 

では、隕石らしき石や岩を見つけた場合、一体どう判別すれば良いのでしょうか?

 

 

※10月21日追記 

正しい判別方法

 

隕石は大気圏に突入する時、その摩擦によって高温に熱せられます。

すると石の表面が焼け焦げ、黒く変色します

 

これが見た目で分かる1番簡単な隕石の判別法です!

 

 

その他には、周囲の木の枝が不自然に折れている・屋根や塀などに損傷がある等の付近に見慣れない黒い石がある場合は、高確率で隕石の可能性があります。

 

 

 

もしも、あなたがそうした石を発見した場合、以下の事項に従って行動しましょう!

 

 

これで安心!隕石発見時の対処方

  1. (落下直後の場合)まず周囲の安全を確保する

  2. 隕石本体やその被害を受けた物品に触れる前に、落下状況を写真や動画で撮影・記録した上で、現場をできる限り保存する

  3. 隕石は決して素手では触らずに、清潔な(新品の)ゴム手袋等を装着した上で回収

  4. 同じく清潔(新品)のラップで包み、高温多湿や金属・機械類を避けて保管する

  5. 国立科学博物館などの研究所に写真や記録などと共に、丁寧に梱包して郵送する

 

 

 この5点に注意すれば、安全かつ少しでも多くの情報が研究者のもとへ届けられることができます。

 

あと1つ付け加えるとしたら、発見・回収後は1日でも早く研究所に送ることが大切です。

隕石には磁化の他にも、宇宙線によって構成元素の破壊が生じて、様々な核種が発生します。

 

 隕石は大気圏突入前まで宇宙線に曝されているため、エネルギーの高い宇宙線による隕石構成元素の核破砕反応によって26Alなどさまざまな核種が生成される。これらには当然放射性核種も含まれる。中には極めて短寿命の放射性核種も存在するため落下直後(数時間以内)に測定を行うことは、核宇宙化学にとって非常に重要である。 

 隕石 - Wikipedia

 

 

ということで、少しでも早く研究者の元へ届けることは、より多くの情報と発見のチャンスを作ることでもあるんです。

 

 

 

私たち一般人が隕石を手にすることはまずありませんが、万が一を考えてその対処方を頭に入れてもらえれば、ひょっとするとあなたが宇宙の謎を解明する手助けができるかも知れませんよ?

 

 

 

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さて、いかがだったでしょうか?

 

未だに簡潔にまとめることが苦手で仕方ないですね。。。

素早く簡潔で情報量の多い記事を書ける人には本当に尊敬の念しかありません(^_^;)

 

 

 

それではまた!

(。・_・)ノ

 

 

 

 

 

シホテアリン隕石 (隕鉄) 1947年

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微隕石探索図鑑: あなたの身近の美しい宇宙のかけら

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隕石:迷信と驚嘆から宇宙化学へ (文庫クセジュ)

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