夏野の驚異の部屋

様々なジャンルを自由気ままに書いていくフリースタイルブログ

TBS「ジョブチューン スゴ腕ハンター密着」に見る生き物の過剰採集の影響 ※10月22日更新

どうも皆さんこんにちは。

今日はいつもよりきちっとした内容ですよ。

篠虫です。

 

 

今回は、2018年9月8日にTBS系で放送された「ジョブチューンスゴ腕ハンター密着&バレーボール日本代表ぶっちゃけ」内の「スゴ腕ハンター」枠で放送された内容についての話です。

 

 

f:id:aryo643:20180911104335j:plain

番組の写真 (画像引用元Twitter:@nama196 さん)

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

番組内容

 

 「ジョブチューン」とは、世の中に存在する様々な職種のプロから普段は聞けない裏話やその仕事内容を見るという番組。司会はお笑い芸人のネプチューン

 

 

問題の放送では、希少な生物を捕獲して販売する仕事を行なう人達を「スゴ腕ハンター」と称してその仕事に密着する、内容だったようです。

 

具体的には、与那国島など南西諸島の固有種、中でも絶滅が危惧される種や希少な昆虫や爬虫類を捕獲してネット等を通じて販売している、みたいな業者の仕事が放送されたようです。

 

 

この放送直後からTwitter上で批判が多数出ています。

 

 

 

 

 

 

f:id:aryo643:20180911104342j:plain

f:id:aryo643:20180911104339j:plain

f:id:aryo643:20180911104335j:plain

多数の島固有種を採集・捕獲して販売している業者 ヨナグニシュウダは環境省レッドリストの「絶滅危惧IB類 (EN)」に分類されている

シュウダ - Wikipedia

 

 

実は私自身はその放送を直接見ていないので、本来であればこういった記事を書くのにふさわしくないのかも知れません。

 

 そもそも私がその放送を見なかったのは、新聞のテレビ欄で番組内容を見たときに、「気持ち悪く」感じたからです。元々、生物駆除の番組もほとんど見ません。

 

 

ではここから本題、「生き物の採集」について話していきましょう。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

採集圧とテレビ放送の影響力 

 

私が生き物、特に昆虫が好きなことはこのブログでも何度も話してきたことですが、生き物好きであれば多くの人が子供の頃から「生き物を採集する」ことをしたことがあるはずです。

 

大人になればそれがより本格的になり、目当ての生き物を求めて日本各地どころか世界中を飛び回る人も大勢います。

 

その中には、私のように趣味として採集する人、研究目的で採集する人、そして販売するために採集する人3つに分けることができます。

 

研究目的はいったん置いておいて、ここでは趣味目的と販売目的について比較してみましょう。

 

 

 趣味目的では、自らの責任範囲において生き物を採集したり飼育して楽しむことを主としています。

そのため目的の生き物はその場で最低1、多くても雌雄2ペアほどいれば十分です。

 

一方販売目的となると話は変わります。

販売とはそのまま利益を求める行為なわけですから、たったの数匹では商売になりません。その生き物が売れる限りいくらでも採集してしまいます

 

 

 つまり、趣味目的の場合一定以上の数は採集することがないのですが、販売目的の業者はその基準がないため際限なく採っては売るを繰り返すのです。

 

 

もちろん、趣味目的でも他者に自慢するため等の理由で、特定の種類を異常な数を採集する個人はいるし販売目的の業者でもきちっとした管理の元、野生個体数への影響を考慮した採集を守っている方々はいます

 

なので全ての趣味目的が善で販売目的が悪とは言えませんが、今回のケースは完全に業者の行動はとしか言えません

 

 

 

 

まれに採集圧は大して影響がない、などと言う人もいますがそんなことはありません。

大量の乱獲が続けば必ず取り返しのつかない事態を招きます。

 

 

にもかかわらず不特定多数の、そういった知識も無い人達があのテレビ放送を見たらなんと思うでしょうか?

 

「へえ~絶滅危惧種って売ったら儲かるんだ」

「別に採っても問題ないんだ」

「自分もやってみようかな」

 

こう思ってしまったら、世の生き物はどうなってしまうのか。

 

番組の制作会社スタッフは想像しなければなりません。

テレビ局側には、誤解を与えかねない、甚大な影響が出かねない放送は控えていただきたいです。

 

 

 

※2018年10月22日追記更新↓

 

 

ロケ地となった沖縄県石垣島石垣市議会が、10月17日に「抗議決議案」と「意見書案」を提出・全会一致で採決されました。

 

石垣市議会は、TBS、及び 放送倫理番組向上機構(BPO)宛ての「抗議決議」では以下の文章を記載しました。

 

「市の希少な生物を売買目的で捕獲し、その時価相場や、そのような市場があるかの如く放送がなされた。このような放送は視聴者へ誤ったメッセージを与え、石垣島へ希少生物の捕獲目的での来島を誘発するおそれがあり、生物の乱獲、生態系の崩壊にも繋がりかねず、(中略)共存してきた石垣市民の思いを踏みにじる実に下劣な行為であり、到底看過できるものではなくTBSの放送姿勢には強い憤りを覚える」

(引用元:https://www.j-cast.com/2018/10/19341662.html?p=2)

 

と、TBSの番組制作姿勢に対して、強く非難しています。

 

 

また「意見書」で総務大臣環境大臣に対し、今後このような放送が無いよう指導・監督を求めています。

 

 

現在までTBS側から、公式の謝罪会見や文章の公開は行なわれていません

 

また番組に出演した生物売買業者についても、今のところ処罰はありません

 

www.j-cast.com

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

まとめ

 

生き物の販売を仕事としている以上、生き物を捕るか飼育下で繁殖させなければ商売になりません。商売にならなければもうけが出ません。それはわかります。

 

しかし、捕獲対象が希少で数が少ないという知識を知った上で捕獲・販売するのは非常識にもほどがあります。

 

売れるから採って良いんじゃない。法律で禁止されていないから採って良いんじゃないんです。

 

 

業者だけでなく、おかしい内容を平然と放送するテレビ局側の責任も大きいです。今後はこのような業者や企画で番組を作らないで欲しいものです。。。

 

 

 

生き物を飼育する側=購入する側もその意識を強く持って、正しく環境に配慮した生き物ライフを楽しみましょう!

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

さて、いかがだったでしょうか?

 

おそらく生き物捕獲の番組は、意外と視聴率を取れるのでしょう。

気持ちはわかりますが、内容には十分注意をした上で発信して欲しいですね。

 

自分自身も一人の生き物好きとしてより気をつけていきたいと思います!!

 

 

それではまた!

(。・_・)ノ

 

 

 

 

 

IUCN レッドリスト 世界の絶滅危惧生物図鑑

IUCN レッドリスト 世界の絶滅危惧生物図鑑