夏野の驚異の部屋

様々なジャンルを自由気ままに書いていくフリースタイルブログ

『ジュラシックパーク』のキーアイテム 「琥珀」から本当に恐竜は復活できるのか?

どうも皆さんこんにちは。

このブログの内容が「美術」と「オカルト」に2分され始めて、少し焦っています(笑)

篠虫です。

 

 

今回はいま最新作も公開されているあの映画、必須アイテムのお話です。

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

ジュラシック・パーク DVD コンプリートボックス(初回生産限定)

ジュラシック・パーク - Wikipedia

 

 

皆さんはスピルバーグ監督の『ジュラシックパーク』を見たことがありますか?

 

1993年に公開され世界的な大ヒットになり、その後も続編がいくつも制作され現在も5作目に当たる最新作『ジュラシック・ワールド/炎の王国』が公開中です。

 

 

www.jurassicworld.jp

 

私もちょうど明日見に行く予定なんですが(^_^;)

見たことない人に簡単なあらすじを話しましょう。

 

 

ある大富豪が新しいテーマパークを完成させ、その監修をして欲しいと主人公の古生物学者に依頼が来る。

富豪によると、最新のテクノロジーを駆使し「琥珀」に閉じ込められた”蚊”に含まれる血を採集、そこからDNAを取り出して培養することにより恐竜を現代に蘇らせた、いわば世界初の”恐竜ランド”であった。

 

 

すっごく雑な説明ですが、なにぶん第一作を見たのが何年も前の話なのでややうろ覚えです(~_~;)

 

 

注目ポイントは、琥珀」から蚊のお腹にある恐竜の血を採取する、という点です。

 

 

ここからは琥珀についての話、そして恐竜を蘇らせることの可否について話していきたいと思います!

 

 

 

 

 

 

琥珀とは

 

 

f:id:aryo643:20180820165901j:plain

私所有の”虫入り”琥珀 ちなみに「東急ハンズ」で購入した物

 

英語では「アンバー(Amber)」といい、古代に樹木から分泌された樹液が固まり、化石化した物のことです。

 

わかりやすく言うなら、桜の木や松の木の幹表面にたまに見られる、半透明もしくは不透明の茶~橙色をした物質が固まった物と考えれば良いです。

 

 

古来より、世界中で宝石として扱われてきました。

日本でも旧石器時代の遺跡からアクセサリーの一部として出土し、アジア圏最古の琥珀使用例として知られています。

そのため、琥珀翡翠(ひすい)や真珠などと並んで、「人類が最初に扱った宝石」と呼ばれています。

 

 

産地はポーランドのグダンスク沿岸と、ロシア連邦カリーニングラードが有名です。

この2カ所だけで世界中の琥珀、なんと85%を産出するほどです。

その他リトアニア共和国ラトビア共和国など大半がバルト海の南岸・東岸地域である。

日本では岩手県久慈市千葉県の銚子市が有名です。 

 

利用方は先に挙げた宝石以外に、溶かしてニスにしたり、漢方医学では薬に用いられたりもします。また香料としても

 

 

今回の記事で1番重要なのは、「古生物学」での利用法です。

 

一般に「虫入り琥珀」と呼ばれる物には、ハチやハエなどの昆虫、クモ、植物の葉などが封入されています。

 

 

f:id:aryo643:20180820222940j:plain

上の写真の一部拡大 恐らくハチの仲間と思われる昆虫が入っている

 


これらは地層に直に埋まって形成された通常の化石よりも、保存状態が非常に良いため研究にはもってこいの産物です。

 

 

f:id:aryo643:20180820223249j:plain

別の琥珀の一部拡大 丸で囲った中にクモの仲間 右下の小さな黒い点は植物の種子か?



ちなみに現代で市販されている虫入り琥珀の中には、一度溶かした琥珀の中に現生の昆虫を入れた人造虫入り琥珀」も存在します。

 

 

 

ではいよいよ琥珀から恐竜を復活させることが本当に出来るのか、話していきましょうか。

 

 

 

琥珀から恐竜復活は無理

 

ジュラシックパーク』の映画と原作小説では、研究者が琥珀内の蚊から恐竜の血を取り出し培養させる訳ですが、残念なことに現実には不可能なんです。

 

これは、生物の遺体に残存するDNA情報が521年に半分の割合で失われる」という研究があり、これに基づけば、数千万年前から1億年以上前の恐竜時代のDNA情報はほぼ0%となってしまうのです。

 

参考 ※英語記事

www.nature.com

 

 

ということで、映画のように遙か昔の恐竜を復活させ一緒に暮らすという壮大な夢は見事に潰えてしましました…

 

 

 

では恐竜以外の古代生物だったらどうでしょうか?

 

実は、現実に”ある生き物”を復活させる計画が始まっているんです!

 

 

 

冷凍遺体から現代へ

 

 

その生き物とは「マンモス」です。

 

マンモスは言わずと知れた古代の絶滅動物として有名で、約400万年前から1万年前頃と諸説ありますが、人類による乱獲が原因で絶滅したと言われています。

 

中でもユーラシア大陸から日本にも生息していた「ケナガマンモス」を復活させようとする動きが、世界各地で起きています。

 

ロシアと韓国の学者の協力プロジェクトやアメリカ・ハーバード大学の教授による計画など、いくつかの”マンモス復活”計画が数年前から立ち上がっています。

 

tocana.jp

 

tocana.jp

 

まあどちらもその後の話を聞かないため、結局動かなかった研究だと思われますが…(;´Д`)

 

 

最近発売された興味深い本があります。

 

 

マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦

マンモスを再生せよ ハーバード大学遺伝子研究チームの挑戦

 

 

この本の著者もハーバードの研究者ですが、上述の方とは別の人物です。

 

私はまだ未読なので、詳しい内容についてはわかりませんが、この10年でめざましい進歩を遂げた遺伝子工学を軸にしたマンモスの復活を目指している研究グループのようです。

 

 

いまや遺伝子の塩基配列を自由に切り離したり取り付けたり出来る時代になりました。(クリスパーなどのゲノム編集技術)

 

wedge.ismedia.jp

 

人工子宮や現生のゾウを母体とした”代理出産”でのマンモス復活も模索されています。

 

 

数年前には発掘された状態の良い冷凍マンモスから”液体の”血液が採取されて大変な話題となりました。

 

f:id:aryo643:20180820231606j:plain

発掘された冷凍マンモス まだ赤く”新鮮”な肉が見える

 

 

 

f:id:aryo643:20180820231617j:plain

冷凍マンモス採取された液体の血液 かなり黒ずんでいる

 

wired.jp

 

マンモス写真引用元 ※英語記事

siberiantimes.com

 

 

 

果たしてマンモスを蘇らせることは「良いこと」なのでしょうか?

 

確かにすでに絶滅してしまった生き物に再び会えるということはがあります。

 

マンモスを含め人類が原因で絶滅した生き物は数多く存在します。彼らが二度と生まれてこなくなったことへ、我々に責任があるのは間違いありません。

 

 

ですが、いまだにクローンや遺伝子操作への倫理的問題は議論が滞り、解決していません。

 

 

 

ジュラシックパーク』は私たちにテクノロジーの過ちと生命倫理を無視したとき、起こる重大な災害を示唆してくれているのかも知れません。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

さて、いかがだったでしょうか?

 

 

なるべく短くまとめることを意識したんですが、結果的にあまりまとまりは良くなかったような気もします(笑)

 

 

とりあえずは映画の鑑賞を楽しみたいと思います!

 

 

 

それではまた!

(。・_・)ノ

 

 

 

 

標本BOOK

標本BOOK

 

 

 

ぼくは恐竜探険家!

ぼくは恐竜探険家!

 

 

 

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る

鳥類学者 無謀にも恐竜を語る