夏野の驚異の部屋

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チョウも良いけど、ガも面白い! 『昆虫の魅力とは』 第3回 ~蝶・蛾編~

どうも皆さんこんにちは。

一気に記事アイデアが浮かんで、正に浮かれています。

篠虫です。

 

 

今回は昆虫シリーズの、「蝶・蛾」の話をしていきましょう。

 

 

前回までの記事

 

第1回

natuno-wunderkammer.hatenablog.jp

 

 第2回 前編

natuno-wunderkammer.hatenablog.jp

 

 第2回 後編

natuno-wunderkammer.hatenablog.jp

 

 番外編

natuno-wunderkammer.hatenablog.jp

 

 

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 チョウは様々な創作物でも見かけます。

華やかな色・フワフワと優雅に飛ぶ姿は、古くから衣服や工芸品のデザインにもなりました。

 

一方、ガはというとどちらかと言えば”悪い”イメージが定着しているように思えます。

暗い色調・夜に明かりに集まるなど人にとってマイナスポイントが多く、不快害虫に数える人もいるくらいです。

 

ですが!実はガにも面白い魅力がたくさんあることを知って欲しいと思います!

あ、チョウの魅力もちゃんとやりますよ!!

 

 

 

チョウの話

 

https://www.instagram.com/p/BkUbazZBHQR/

アオスジアゲハ /2018.6.13

 

 

チョウは、世界中に分布する鱗翅目の中の1つの種類です。

生活サイクルは卵→幼虫→蛹→成虫という完全変態です。

食性は幼虫は主に植物の葉などの植物質を食べ、成虫は繁殖や延命のため花の蜜、水、熟した果実の果汁、動物の糞、さらには人間の汗といった養分をストロー型の口で吸います。

 

世界中で約17,600種が確認されており、日本でも250種ほどが発見されています。

その数の多さ故、南極大陸、大きな砂漠の中心部、万年氷床となる標高6,000メートル以上の高山帯を除く全ての森林・山野・草原に生息し、広範囲の生息域を持つものもごく一部で独自の生態を持つものもいます。

 

ここで1つ大きな情報ですが、チョウとガを明確に区分する境界線はありません。

 

”チョウ”とは、鱗翅目に入る21上科の内、アゲハチョウ上科・セセリチョウ上科・シャクガモドキ上科のわずか3上科に分類される昆虫を指す言葉なんです。

それ以外は全て”ガ”であると、今日では一般に認識されています。

 

実はチョウ全般には明確な共通特徴があるのに対し、ガ全般には共通特徴が少ないことが主な理由です。

 

例えばチョウは、昼行性がほとんどで、静止時の翅は縦に閉じるか、水平に開いて止ります。

反対にガは、夜行性ばかりかと思いきや昼行性の種類も多く、静止時も上記のパターン以外にテント状(山型)に閉じる種類もいます。

つまり、”チョウ”を”「チョウである」と分類分けすることは出来ても、”ガ”を「ガである」と分けることは出来ないため、ガは「チョウ以外の鱗翅目」としてしか分類できないのです。

 

 

 

チョウとガの区別を話したところで、両者に共通する点を話しましょう。

 

鱗翅目の大きな特徴には、その名の通り翅に「鱗粉」がついている点があります。

 

 

鱗粉とは羽化するときから翅に付着している小さな粉のことで、元々は翅に生えていた毛から進化したものだと考えられています。

顕微鏡で見ると屋根の瓦のようにきっちりと並んでついているのがわかります。

 

 

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クジャクチョウの翅の電子顕微鏡画像 鱗状の鱗粉が重なりながら並んでいる

Scale (insect anatomy) - Wikipedia

 

 

鱗粉があることで翅が水をはじくようになるため、飛ぶために便利な部分だと言えます。

 

 

もう一つ、口吻(口のこと)は重要な部位です。

 

他の昆虫にはない、長くそして柔らかいため普段は丸めてしまっておくことが可能です。

 

f:id:aryo643:20180724225101j:plain

チョウの口吻と複眼

チョウ - Wikipedia



 

これは花などの蜜を吸うために進化した形です。

同様に木の汁を吸うカメムシセミ、血を吸う蚊などは針状の長い口を持っていますよね。

 

液体を吸い上げるのにはストロー状の口が便利だあることを昆虫たちは無意識のうちに理解しているんです。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/Bh581imhwuJ/

ナミアゲハ /2018.4.16

 

 

さあ、話はチョウの魅力についてです。

チョウは、古来よりその美しさから採集対象として有名でした。

近代以降は特に人気で、世界中に分布しているにもかかわらず相当な情報量が蓄積されている昆虫でもあります。

 

 

チョウの魅力は何よりも色彩でしょう!

大きさ・形態は大小様々でありながら、綺麗な種類が非常に多い昆虫です。

 

https://www.instagram.com/p/Bh8J_V1hFkG/

ナミアゲハ /2018.4.16

恐らく最も有名なチョウ。幼虫は柑橘類につき終齢に近づくと頭からにおいを発する黄色い角を出すこともよく知られている。

 

https://www.instagram.com/p/BkIOp7qhbJR/

ヤマトシジミ /2018.6.1

 

https://www.instagram.com/p/BNwi1BEFmtV/

ヤマトシジミ /2016.11.13

 最もよく見かけるチョウの1つ。小型だが適応力が高いため、都市部でも見ることが出来ると考えられる。

 

 

https://www.instagram.com/p/BW1RxXgBcDW/

ベニシジミ /2017.7.4

 

https://www.instagram.com/p/BVD3wxLB7nW/

ベニシジミ /2017.5.12

 シジミチョウの中でも普通種だが、オレンジ色っぽい紅色が美しい種。

 

 

https://www.instagram.com/p/BWqyLNQhU0T/

サトキマダラヒカゲ /2017.6.29

 まだら模様が印象的な中型のチョウ。”サト”にいる”キマダラ”模様の”ヒカゲ”チョウということ。

 

 

https://www.instagram.com/p/BWlzioIhJ3W/

ツマグロヒョウモン /2017.6.29

翅を広げると「端(つま)」が黒いためこの名がついた。ヒョウモンチョウの中でも最も普通種の1つ。でもきれい。 

 

 

https://www.instagram.com/p/BWsPxiABL81/

コミスジ /2017.6.29

中型のチョウ。黒地に白い「三筋」が特徴的な種類。森の中でも案外見つけやすい。 

 

 

https://www.instagram.com/p/BVHrtgkB-Ic/

ヒメウラジャノメ /2017.5.12

小型のジャノメチョウ。目玉模様をもつチョウやガは世界中に何種も存在し、本種は「蛇の目」が由来。 

 

 

https://www.instagram.com/p/BU-3sNPhwQ0/

ナミヒカゲ /2017.5.12

 中型のチョウ。樹液にも集まる。森の木陰などでよく見かけるため「ヒカゲ」の名がついた。

 

https://www.instagram.com/p/BU-_AnhB2MG/

コジャノメ /2017.5.12

 今回4種目の目玉模様を持つチョウ。この個体は翅が欠け傷ついている。

 

 

https://www.instagram.com/p/BU5-g4dB_g3/

クロコノマチョウ /2017.4.27

 春から秋にかけてみられる中型のチョウ。完全に枯れ葉に擬態しており、地面に止ると落ち葉と見分けがつかない。

 

 

https://www.instagram.com/p/BUsmgkUhYID/

ルリタテハ /2017.4.27"

 

https://www.instagram.com/p/BUqS1B7B42J/

ルリタテハ /2017.4.27

 同じく枯れ葉に擬態していると言われるチョウだが、表面は名通り瑠璃色。夏場の広葉樹林帯でよく見られる。

 

 

https://www.instagram.com/p/BUmSkZOhf9d/

ムラサキシジミ /2017.5.2

 地味な裏面と比べ、表面は紫の光沢ある鱗粉がついている。晩秋から初夏にかけて照葉樹林で見られる。後翅に短い尾のついた類似種「ムラサキツバメ」もたまに見られる。

 

https://www.instagram.com/p/BMK_1xEF3At/

ウラギンシジミ /2016.10.15

 翅が銀色に見えるためこの名前に。この個体は翅が痛んでボロボロになっている。

 

https://www.instagram.com/p/BHAC24Lt9U2/

モンシロチョウ /2016.4.24

 

 

 

・・・色彩が魅力だ!と言っておきながら、国産種の中でも比較的地味目な種類が多くてすみません(;´Д`)

 

でも掲載した種類はどれも町中や公園など身近でも見ることが出来る種類ですが、意識してみてみると想像以上に綺麗なことに気づくと思います。

 

 

 

 

 

ガの話

 

https://www.instagram.com/p/BWkNnIfhfIs/

シンジュサン /2017.6.29

 

 

1枚目の写真から手持ちの写真の中でも一番いいものを持ってきてしまいました。

なぜなら探してもガの写真が全然なかったからです(~_~;)

 

ちなみに上のシンジュサンは大型のガで、手のひらほどの大きさがある模様が綺麗な美麗種の1つです。

 

 

夜行性が多いガは、日中は物陰などに身を隠して休んでいるため人目につきにくいです。

オスとメスで触角の形が違い、オスはメスの出す性フェロモンを察知しやすいように櫛状の幅の広い触角をもち、メスは至って普通の触角がついています。そのかわりメスは卵を産むため、身体(胴体部分)が押すよりも1周りも2周りも大きい種類もいます。

 

日本にはチョウが250種ほどいると先ほど言いましたが、実は日本の鱗翅目は3500種ほどいます。

つまり、残りの3250種は全てガである、と言うことなんです!

世界全体で見てもガはチョウの20~30倍の種類がいると言われています。

 

種類が多い分、生態も変わったものが多くいます。

例えば食性。

幼虫は植物食のものが多いが、様々な食性を持つものがある。例えば主にヒグラシなどセミの仲間に寄生するセミヤドリガ、コナラやクヌギに穿孔し樹液に集まる虫を捕食するボクトウガ、普段は植物食だが機会的にイモムシなどを捕食するオオタバコガ、ミツバチの巣を専食するハチノスツヅリガ(Honeycomb Moth、Galleria mellonella)、チョコレートなども含む乾燥子実類を食うノシメマダラメイガ、乾燥羽毛・獣毛を食うイガなどがいる。変わった食性の物としては陸貝を専食する Hyposmocoma molluscivoraが知られている。

ガ - Wikipedia

 

 

実に多様な進化の仕方ですね!

 

 

 

ガの魅力は、そうした種類の多さ、生態の多様さ以外にもう一つ。

それは地味だけど美しいところです。

 

シャクガ図鑑|エダシャク亜科

 

 

マダラガ図鑑

の中でも「サツマニシキ」という種類は、単純な美しさで言えば大型のアゲハチョウ類に匹敵すると思います!ぜひ調べてみてください!!

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BlomwRug7C0/

ヒロオビオオエダシャク /2018.7.15

 

https://www.instagram.com/p/Blomq8YARtZ/

ヒロオビオオエダシャク /2018.7.15

中型のガ。日中は樹皮に擬態して休んでいる。まだら模様が樹皮と見分けがつかない。

 

 

 

 写真が少なくてすみません!

 他のガもぜひ検索して見てみてください。

 

ガの仲間にはチョウにない「わびさび」のような美しさがあると思いませんか?

 

・・・ちょっと無理矢理な感じなのは気にせず、これまで無視してきた人達も一度目を向けてみませんか?

 

 

予想外の発見がそこにあると思いますよ!

 

 

 

 

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さて、いかがだったでしょうか?

 

カミキリと比べるとさすがに内容が薄かったかも知れません(~_~;)

特にガの写真は、前のPCには数年前のものがいくつかあったはずですが、今すぐに取り出せなかったので…あと恐らくですが小中学生がデジカメで撮ったものなので画質が良くないでしょうね(笑)

 

次回は、蟻・蜂とかトンボあたりが無難かなと考えています!

リクエストあればお待ちしています!

 

 

それではまた!

(。・_・)ノ

 

 

 

 

フィールドガイド 日本のチョウ (日本産全種がフィールド写真で検索可能)

フィールドガイド 日本のチョウ (日本産全種がフィールド写真で検索可能)

 

 

日本産蝶類標準図鑑

日本産蝶類標準図鑑

 

 

日本産蛾類標準図鑑〈3〉

日本産蛾類標準図鑑〈3〉