夏野の驚異の部屋

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孤高の天才幻想画家 ”ズジスワフ・ベクシンスキ”の話

どうも皆さんこんにちは。

最近1日に2つほど投稿しているけど、無意識なんですよ()

篠虫です。

 

 

 

今回は、私が大好きな芸術家の1人のお話です。

 ※人によっては不気味・恐怖を感じる絵の写真が多数掲載しています。苦手な人はご注意を!

 

 

 

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 さて、皆さんはこの絵を見たことはありますか?

 

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油絵 1980年 87×87cm

 

どことも知れぬ薄暗い荒野に一つの古びた椅子、その上には何か白いベールの様な布をかぶせられた小さな台、そして恐らく女性とみられる人の首が置いてある。

 

 

・・・この絵はいつ頃からかネット上で『見たら死ぬ絵』などといわれ、俗に言う”呪われた絵画”として流布されています。

 

当然、そんな事実はどこにもなく、何の証拠もないデマなのは一目瞭然です。

 

ただ、見た人にそう思わせてしまうほどの不思議な魅力がこの絵にはあるのでしょう。

 

 

この絵を描いたのは、ズジスワフ・ベクシンスキ(1929-2005)ポーランド出身の幻想画家です

 

主に死、絶望、破損、廃退、廃墟、終焉などをモチーフに扱い、不気味さや残酷さと同時に荘厳な美しさを感じさせる画風が特徴。独特の世界観から多くの支持を得た画家である。作品自体は退廃的で「終焉の画家」と呼ばれるほどだが、彼自身は人当たりが良く少し内向的で、人との会話をよく楽しんだとして知られている。だが、政治不信、マスコミ嫌い等があり、普段は隠居のように暮らし制作に没頭しており、他の芸術に触れることも嫌ったため、ポーランド語以外は話さず、ポーランドから出ることも生涯なかった。
彼の作品にはすべてタイトルがついておらず、作品の理論付けや詮索を非常に嫌った。作品を描く際は、常に大音量のクラシック音楽をかけており、どこにいくにもクラシック音楽を共にしていた。ベクシンスキーは、作品をバロックとゴシックと技法を分けており、最後5年ほどに手がけた作品はほとんどがゴシックである。1990年以降は、それらに加えて、コンピューターグラフィックスで写真の加工による作品も手がけており、死ぬ間際まで関心を持ち制作をおこなっていた。

 

ズジスワフ・ベクシンスキー - Wikipediaから引用

 

 

と、この説明を聞くと一般的な?イメージにある「The・芸術家」の感じがします。

 

自らの美とその表現を模索し続け、絵画だけでなく、彫刻、写真、CGと様々な方法を利用した彼でしたが、その最期は自宅で2人の若者に刺殺されるという悲惨なものでした

 

 

 

彼の作品の特徴はなんと言っても、その不思議な世界観です。

 

絶望・悲観・退廃・壊滅などがメインテーマの作品が多く、生涯を通して幻想世界を描き続けました。

ダークファンタジーもののゲームや漫画の多くはかなり影響を受けているのでは?と思うほど、4,50年前の絵とは思えない、風化を感じさせない絵画なんです。

(『ダークソウル』シリーズとか)

 

 

確かに見ていると、えも言われぬ不安感・恐怖感・絶望感など負の感情が心の奥底から浮かび上がってきます。

しかし、その中にはベクシンスキにしか描けなかった表現もつ魅力が、怒濤の勢い押し寄せてくるんです。

 

 

・・・実は私は自分の好きなことを上手に言葉にして伝えるのが少々苦手なので、ここからは皆さんに直接絵を見てもらって、彼の世界を堪能して欲しいと思います。

 

 

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油絵 1976年 61×73cm



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油絵 1985年 97.5×120cm

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油絵 1973年 98×122cm

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油絵 1974年 98×122cm

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油絵 1979年 73×61cm

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油絵 1980年 87×87cm

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油絵 1975年 97.5×122cm

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油絵 1970年 120×150cm

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油絵 1977年 73×87cm

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油絵 1970年 61×87cm

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油絵 1985年 61×75cm

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油絵 1973年 100×122cm





 

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さて、いかがだったでしょうか?

本当は私も、ネットの画像ではなく実物を一度見てみたいのですが、あいにく現在ほとんどの作品はベクシンスキの祖国ポーランドにあるので、いつか行ってみたいですね。

 

日本語版の画集3部作と1冊↓が販売されているので、興味のある人はそちらをどうぞ!

私はまだ2冊しか持っていませんが、作品の本来に近い色味や雰囲気を知れるし、ベクシンスキの人となりや作品解説も収録されています。

 

 

それではまた!

(。・_・)ノ